勝利の女神様のあしあと

「人生は舞台」、私たちは次の舞台へ。

『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE エーデル- Delight』を観劇した感想。美しい舞台だった。

スタァライトのソシャゲ、通称「スタリラ」初の舞台化となる本作。
千秋楽公演を観に行ったので感想をつらつらと。
ちなみに現地に行くまでネタバレ我慢する精神力に自信がなかったため、初日配信を既に観てから行った。

スタリラはiOSリリース日から現在に至るまで微課金勢としてコツコツと続けている。
どうしても聖翔愛が強いので、それ以外の学校のストーリーは全部はちゃんと読んでない。程度の履修度。
元々ソシャゲのストーリー読むの何か苦手なんだよね…。

シークフェルト5人に会うのは2018年の2ndライブ以来。
2019年の3rdライブも参加しているので、メイファン役の竹内夢さん以外とはそれ以来、晶は2020年の青嵐舞台振りだ。
ただライブの時は完全なウィッグ姿ではもちろんないので、舞台となるとどういう風になるのかととても楽しみにしていた。

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ロビーにはツイッターで募集していたゲーム内スクショ画像を利用したモザイクアートが展示されていた。近くで見ると本当にスクショ画像ですごかった。(語彙力ポジション・ゼロ)

劇場内は私語厳禁がかなり徹底されていて、マスク越しにちょっと小声で友達と話すだけでもめちゃくちゃ怒られた。手厳しい…。
世知辛いご時世である。

ちなみに一般席だったが、前から6列目という席でめちゃめちゃ演者の顔が肉眼で見える神席だった。まぁ位置は上手側の端っこではあったけど。でも銀河劇場はどこの席でも見やすいから好き。
#2初演で初めて舞台というものに触れた、思い出深い劇場でもある。

以下、感想という名の怪文書

 

✦ミュージカルパート

オープニングアクトから突然始まる。
初っ端から、何これ宝塚!?

いや観たことはないけど!観たことなくても日本人ならみんな何となく分かるこの宝塚感!すげぇ…!
てか涼ちゃん男役じゃないんか!ドレス姿新鮮!似合うね!でも燕尾服着た南風涼ちゃんも見てみたい絶対カッコイイよね…まひるちゃんはどう思うの?

クロちゃんと小春が男役〜!!
クロちゃんの男装はあかんって劇スの悪魔役で習わなかったの!?後ろで一つ結びにしてるクロディーヌはイケディーヌなんよ…。

あと小春!!
小春の『明日〜はおろ〜か』ってとこで
片側のジャケット、バッ!ってすんの!バッ!って!(うるさい…)
イケ力強すぎて心臓止まった。
あんなジャケットカッコよく使いこなせるの、郷ひろみか柳小春かくらいだろ。

トップスタァのご登場だ〜〜〜!!!

ってなるの、やっぱり強い。
雪代晶が立つだけでそこが一気にポジションゼロになる。王者のキラめき、やばい。(IQ2の感想)

トップスタァ・雪代晶の登場に、初日配信で見た時には無かった拍手が起こった。
これはセラミュ*1の時に得た豆知識なんですが、宝塚の公演では男役トップスターが登場した時に拍手をするという習わしがあるそうで。
今回の舞台も女限の時に拍手が起きたと噂に聞いたので、恐らく宝塚ファンの方がこの習わしを広めたのだろう。私も宝塚の公演を疑似体験で観劇しているような感覚になり、嬉しくなった。

こうやって何となく起きた舞台創造科の拍手だったり笑い声(本当は声出し禁止だが、今回の舞台はコミカル要素が秀逸すぎて完全に堪えるのは難しい)だったりが、舞台演出の一部に加わる感じ、今めちゃくちゃスタァライトしてる〜!ってなるやつ。

いやぁ、いい舞台だった…と拍手して幕が降りるのを見ていた。
え、これでまだ冒頭だって…?

そこから時は巻き戻り。
冒頭シーンに繋がる全国高校演劇大会の開幕プロジェクトの準備に奮闘する舞台少女たちの様相が描かれる。
この、物語の終盤を冒頭シーンに持って来てから、その過程を見せていく演出が今回とても良い導入になっていたし、一気に物語に惹き込まれたので素晴らしいなと思った。

ここからはもう語るとキリがないので個人的に印象に残った所をピックアップしていこうと思う。

✿ メイファンがマジメイファン 

まず光るのはメイファンの細かな芸裁き!
メモ帳を片手に(本人は至って真面目に)晶の話を聞くメイファン。
すぐ占いたがるメイファン。
晶の言ったことを小声で復唱するメイファン。

本当にメイファンがマジメイファンだった。
最早彼女が出ているシーンはメイファンにしか目がいかなかった。

特に静羽の話を曲解して愛城華恋退学物語を信じ込んでしまう場面は彼女の独壇場だった。
初日配信では「アメンボ赤いな愛城華恋」と呟きながら華恋ポーズを取ったりしていたが、千秋楽では「ここに、大きな銅鑼があります!」と手で銅鑼を表現してから静羽も巻き込んで、望遠鏡とペットボトルで一緒に銅鑼を叩いてたのは本当に笑った。静羽の怪訝そうな表情を含めて面白かった。

中でもやはりみんなお気に入りであろう、「誇張静羽(違)のモノマネ」シーンは笑いを堪えることは不可能だった。あれは笑うなって方が無理!!
会場も笑いを堪えきれてなかった、あれは仕方ない。マスクしてるから許して。
円盤には是非「メイファンのパパラッチ集」を全公演分特典で入れて欲しい、お願いします。

コミカルな表現が光っていたメイファンだけど、ソロ曲は圧倒的な歌唱力で驚かされたし、蛇矛という長物の武器を頭上でぶんぶん振り回しながら戦っているのもカッコよくて痺れた。
今回の舞台で一番生き生きとしていた人物ではないだろうか?メイファンのことがかなり好きになってしまった。

✿ 十人十色の晶 

"孤高の王"というクールなイメージが強い晶だが、今回の舞台では接する相手によってそれぞれ違う表情を見せていたのがとても印象的。
幼馴染のミチルに対しては少し子供じみた意地っ張りな面を見せたり、メイファンややちよに対しては堂々とした自信家の顔をする。
エーデルに対する場面で特に好きなのは、栞に文のことを言われて、晶が優しい声で栞を励ますシーン。
実は栞の「文が居なくて不安な気持ち」が痛いほど分かる(自分と少し重ねている?)晶だからこそ、栞に接する時は優しいのかも知れない。

かつての仲間だった文が選手権に出ないと知った時の晶の焦り様は彼女にしては珍しく、特別な想いを抱いてるのが伝わってきた。
文に「何も変わってないわね」と呆れられて、去って行ってしまう背中に「待て!」と懇願するように呼び掛ける晶はこれまで見てきた"堂々たる王者"の姿とはかけ離れていて、その後のソロ曲を切なげに歌い上げる所で思わず泣きそうになってしまう。
晶は独りよがりの王ではなく、誰よりも仲間のことを思っている。それが伝わる良いシーンだった。

そしてそんな晶の孤独に寄り添おうとしたのが青嵐の氷雨だった。
晶と氷雨の関係は、前回の青嵐舞台から繋がっていて、氷雨はあの時自分の辛い気持ちを分かってくれた晶に感謝と憧れの気持ちを抱いている。
だから今度は自分を頼って欲しい、私が力になりたい。今回の舞台ではそんな氷雨の強い気持ちが伝わってきた。
文に対する気持ちを知り、晶が何故ここまで自分を追い詰めているのかを知った氷雨が、強がる晶の手を引いてかつて自分を救ってくれた晶からの台詞を、今度は晶に対して返すシーンは胸にぐっときた。そこでようやく心を開いた晶が、
「私は泣きはしないぞ、穂波氷雨
と微笑んで氷雨の頭をぽんとするところが本っ当〜に好き過ぎる!!(門山葉子さん曰く、"ぐふぐふポイント"。笑)

氷雨に対しては割と素直に気持ちを吐露している晶がすごく印象に残った。
それはきっと氷雨"孤独に寄り添える強さ"を培ってきた故のことだろう。

とにかく今回の晶はこんな風に人によって色々な表情を見せて、どんどんフラグを立てていくので、乙女ゲームの主人公かと思った。今までよりも晶を身近に感じられた気がする。

‪✿ ‬最高峰のエーデル 

前半の晶だけを見ると横暴で身勝手で自分さえ良ければいい独裁者のように映る。
でも自分の元を去っていった文に対する気持ちや、他校の生徒のことも思いやる気持ちが後半で明らかになるにつれて、雪代晶という人物が如何に王と呼ばれるに相応しいかが見えてくる。

今回の劇中劇のテーマ、「エーデル」
見えない物にエーデルと名を付け価値を付け、やがてそれを巡って争いが始まる。
誰かが言い出した"エーデル"って一体何なんだろう?どんな価値があるのか?何の為にあるのか?
というまるで昔話の教訓のような物語で現在の自分達の状況を表現している、というのが天才すぎる脚本だなと思った。
個人的には、スタァライトって折角舞台をテーマにしたコンテンツなんだから、劇中劇をガッツリ演じている舞台少女達が観たい!とずっと言い続けて来たので、それが観られただけでも非常に嬉しかった。
前半の「娘は蝋人形で父は神」を回収してくるのも天才。

ただレヴューシーンはあまりにも見たい対戦カードや人物が多すぎて目が足りなかった。あと97個くらい目が欲しい。

最終的にレヴューの勝者になるのはやはり雪代晶。
(ミチルの上掛けの奪い方が、ちょっとセンシティブだと思っちゃうのは許してほしい)

そこで初めて晶がこれまでした横暴とも思える行動にも実は理由があったことが明かされる。
小春が言ったように、晶は虚像のエーデルでもなければ独裁者でもない。
民衆や仲間のことを思うからこそ高みであり続けようとする誇り高きエーデルなのだ。
改めて雪代晶の器の広さ・大きさを感じ、やはり彼女こそがエーデルの王と呼ばれるに相応しいのだと納得させられてしまう。

レヴューが終わった後に晶が「私たちの舞台は美しい!」と晴れやかに言うあの台詞がものすごく好きで、泣きそうになる。だってそれを言う晶やみんなが本当に美しいから。

観客席から見える舞台って、本当に美しいんだ。

‪✿‬ 青嵐の成長 

今回の舞台の主役はもちろんシークフェルトのエーデル5人だが、大好きな青嵐メンバーが準主役ともいえる活躍を見せていたのが非常に嬉しかった。
小春ストーリーテラーとして要所要所で活躍し、はコメディー的な場面で賑やかしたり時にはかき回したり(笑)して舞台に彩りを添えていたり。

その中でも成長が見えたのはやはり氷雨だろう。キャラクター自身の成長はもちろんのこと、その歌唱力もハンマーを使った殺陣も圧倒的に成長していた。(歌に関しては元々抜群だけど更に歌唱力が増していて鳥肌が立った)
氷雨自身の成長した部分としては、人と対等に向き合う力だと思う。
かつて大場ななとの確執によりななを孤独にしてしまった、裏切ってしまったという後悔をずっと引きずっていた氷雨
そんな彼女が#2でななと和解し、青嵐舞台では思い詰める小春を一人にはしまいと不器用にもがきつつ、最後までその手は離さなかった。
それを経ての今回では、あの晶に対しても対等に向き合い寄り添おうとしていた姿が垣間見えて、本当に彼女は自信をつけて強くなったんだなというのを感じた。

「エーデルというのは、そんなものなんですか?」
と晶を逃さず詰め寄るシーンがすごく好き。
今までの氷雨だったらきっと見送っていたかもしれない。けど今回は確固たる意志をもって晶の目を何とか覚まさせようとしているのが伝わった。
今回の舞台では氷雨はかなり物語の根幹に関わっていて、舞台を動かしていた印象がある。

青嵐3人が揃う場面は少なかったけれど、それぞれが適材適所で物語の流れを作っていたなと感じて、ますます青嵐3人のことが好きになった。

✿ 夢大路文の存在 

出番は少なかったけれど、圧倒的な存在感で物語の中心に関わっていた彼女。
晶と話すシーンの慈しむような、どこか憐れむような、切なげな表情が印象的だった。
「私、もう行くから」の言い方とか寂しげな微笑みが無性に好き。
レヴューシーンでは途中から飛び入り参加してきて口上を言う(今回の舞台で口上を言うのは晶と文のみ)けど、その言い方が凛々しくてめちゃめちゃカッコイイ!

「転校したって消えて無くなりはしない。シークフェルトは、私の誇りなの!」


うわああああああん!!!


文の力強い台詞にいつも涙腺破壊される。
思えば文からシークフェルトへの想いって今まであんまり聞いたこと無かったなと思った。(ストーリー全部読んでる訳じゃないからあったら申し訳ない)
だから"シークフェルトは私の誇り"なんだってまだ思ってくれてたんだな〜と思って嬉しくなったし、それを聞いた晶が凄く嬉しそうにニヤッと笑っていて、その笑顔にも涙腺やられた。

最後の文と晶のやり取りはそれぞれの舞台少女としてのスタンスの違いが見えて微笑ましくなるし、そこへ他のエーデル4人も集まってきて、"エーデル6人で"円陣を組むシーンでもう完全に涙腺がDelightされてしまう。

別々の道を進んでも、舞台があればまた必ず出逢える。
そんな未来を想像して心がじんわりする素敵な光景だった。

✦ ライブパート 

もう全部楽しい!!!!!


5人での『プラチナ・フォルテ』は2ndライブのオープニングアクトで見た時以来、3年2ヶ月振りである。
あの時と比べてやっぱり一体感が強くなっていたし、くどはるのダンスが格段に進化していて感動した。(おい)
「プラチナ〜♪」の所の振り等でそれぞれマントの裏地のカラーが見えるのがとても綺麗だった。

中等部の歌は何かキラキラしててアイドルソングみたいだった。
めちゃめちゃフレッシュだった。
セラミュの映像を見ていたから、みんく役の久家心ちゃんに愛着があってずっと注目して見ていたけど断トツにダンスがキレッキレで場慣れ感を感じた。流石。歌も上手いからもっと歌声を聴きたかった。
舞台経験がないキャストさんが多いけど、初日配信で見た時よりも格段に上手になってたし1部でも裏芝居が色々と増えていたり、自然な感じになってて良かったなと思う。

そして『Rose poems』!!!!!
今回の舞台で晶と氷雨のコンビがめちゃめちゃお気に入りになってしまった私には俺得コンビでしかなかった。
2人の歌声の相性バッチリだし、氷雨マジディズニープリンセス
晶はキリッとカッコよくて惚れ惚れしちゃうし竹馬はいてるみたいに足長い。
というかライブパートで衣装替えしたの初じゃない?それもビックリした。
門山さん曰く、最初はレヴュー服でやる予定だったらしいけど氷雨の肩の上掛け部分が晶の顔に刺さるらしく、ドレスでやりたいと提案して実現したそうな。ナイス提案!
青嵐のレヴュー服は結構ゴツイというかカッコイイ系なのでこの曲には合わなさそう。ドレスで良かった。晶の顔に刺さる上掛けとか見たくないし。笑

門山さんのキュンポイントは歌い終わってから一旦離れた氷雨を呼ぶように晶が手を差し伸べる所らしい。(※門山さんのYouTube配信より)
確かにあそこの晶めちゃめちゃカッコイイ。雪代の女が大量に産まれそう

そして『ゼウスの仲裁』
またこれが聴けるとは!
最初涼が出てきた時「あれ?」って思ったけどその後ちゃんと本家出てきて安心した。笑
曲中の台詞は、ファンタジースイートランドに関する続きの小芝居を挟みつつという新しい感じになっていた。

そしてセンターからせり上がる ポン酢タワー。笑

この舞台でセリを使ったのが晶とポン酢タワーだけという事実に笑いを禁じ得ない。
配信では思い切りコールしたけど、現地で「レッツポン酢〜!」ってコール出来ないのはなかなかにしんどかった。3rdの時本当に楽しかったので。
早く気兼ねなくコール出来る世の中に戻って欲しいものである。



ラストはディスカバリー!』
スタリラといえばやっぱりこの曲!ゲームリリース初期の頃は効果の強さでほとんどの人がこの曲を設定してたよね…(懐かしのACTパワー+25)
もうどのくらい新しい大陸を見つけたことだろう…(遠いまなざし)

ディスカバリー!を青嵐メンバーが歌っていることにもめちゃくちゃテンション上がった。
効果が『BLUE ANTHEM』の下位互換になってもいいから青嵐の『ディスカバリー!』をスタリラに早く実装してくれください。

間奏の自由パート。
初日配信では青嵐はスタリラの勝利ポーズをそれぞれやっていたのが最高だった。(柳小春のお辞儀の深さ再現度高し)
千秋楽では3人で縦並びでポジゼロになってたの可愛かった。
青嵐推しなのでやっぱり青嵐ばっかり見てしまう、ごめん。
これもコール出来ないのが本当に辛い曲。早くワン、ツー、スリー!って言える世の中こい。

カーテンコールが『Glittering Stars』じゃなかったのも新鮮だった。
スタァライトの舞台といえばこの曲!ってイメージがあったから最初は少し淋しさもあったけど、『グランドシンフォニー』もまた違う良さがあって、すぐにそんな気持ちは無くなったな。
明るい曲なのにじんわりと目頭が熱くなるような、温かい終わり方。これからはこの曲がスタリラ舞台の新たな定番カーテンコール曲になっていくんだろうか。

1部と2部では歌詞が違うのも良かった。
エーデルの5人が歌う所の歌詞がめちゃくちゃ良いのよね…。
千秋楽の時上手側の席だったので青嵐メンバーが良く見えたんだけど、門山さんが既にうるうるしてたので泣きそうになった。

‪✦ まとめ ✦

正直に言うと初めはこの舞台にそこまで乗り気ではなかった。
私は生粋の九九組ファンであり、スタリラの他校にはあまり関心がなかったから。
青嵐は大好きだけど、スタリラ校の面々とどう関わっていくのかが想像出来なかったし、直前に発表されたシークフェルト中等部という情報にも戸惑っていた。

しかし蓋を開けてみれば想像よりも何百倍もキラめいた舞台がそこにあって、時世が許せばあと10回くらいは現地で観たいと思ったくらい大好きな舞台になった。
もしかしたら今までのスタァライト関連の舞台で一番好きかもというくらいには。
それだけ脚本も演出も音楽もキャストも素晴らしかった。

聖翔メインの舞台はアニメコンテンツが先行している難しさもあるからかもしれないが、聖翔の舞台版はどちらかというとパワープレイで押す印象が個人的にはあるのだけれど、前回の青嵐や今回のシークフェルト舞台のように他校をメインに据えた舞台では、群像劇というか舞台少女としての葛藤や演劇で輝くことの意義みたいなものがかなり深堀りされて描かれているような気がする。
自己解決ではなく他者と向き合いぶつかることで自分を見つめ直す、というある意味劇場版スタァライトでやっていたのと似たことを舞台でも観られている感覚があって、そこが好きな理由かもしれない。
キャラを崩さずに説得力を持たせるのは難しい所業なのではと推し量られるけども、それを見事に実現している脚本力の素晴らしさに拍手を贈りたい。天才。(とはいえ、静羽のキャラには最初ビックリしたけど。笑)

これだけの大人数なのにちゃんとそれぞれに見せ場があったのが凄いなと思ったし、全員のことが好きになった舞台だった。
本当はもっと一つ一つ好きなところを挙げたいけれど、マジでキリがないくらいたくさんあって書ききれないくらいあるので断念。笑

今後は朗読劇やシークフェルト中等部の舞台も企画されているそうだが、是非とも他の2校の舞台も観てみたいと思った。(どちらも諸事情で難しそうではあるが)

素敵な舞台を、Delightを魅せてくださり、本当にありがとうございました!!

 

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*1:セーラームーン」のミュージカルのこと。セラミュには小山さん、七木さん、野本さん、竹内さん、久家心さん、そして柳さくら役の高橋果鈴さん、八雲先生役の小林由香さんが出演経験がある。私はセラミュを動画配信で拝見した。タキシード仮面役の方が元宝塚トップスターだった為、彼が登場するシーンでは毎回拍手が起きていた。