勝利の女神様のあしあと

「人生は舞台」、私たちは次の舞台へ。

佃井皆美さん生誕祭イベントに参加した話。

去る12月10日。
佃井皆美さんの生誕祭イベントに行ってきました!

佃井さんといえば、舞台創造科の間ではスタァライトの舞台で青嵐の南風涼役を務めていることでもお馴染みの役者さんですよね。
仮面ライダーで変身前と変身後のスーツアクターの両方を演じられたほどアクションに長けた女優さんです。
私がその存在を知ったのはスタァライト#2舞台でしたが、その時の殺陣の迫力と涼というキャラの魅力にハマり、また、キレッキレアクションをしている時とは打って変わって、舞台を降りればふわふわとして自然体でお茶目な佃井さんの姿とのギャップに魅了されてしまい、気付けばファンクラブにも入ってしまうほど好きになっていました。

 

《イベント参加までの経緯》

ここからは個人的なオタクとしてのスタンスの話になるので、読み飛ばして大丈夫です。

皆美さん(と個人的には呼んでいる)は、よくファンクラブで配信をしてくださり、チャットのコメントには全てに反応して返して下さるので、元々配信などではよくコメントを投げるのが好きな私は、あれこれとコメントを投げては皆美さんや他のみなみんファミリー(佃井さんのファンの総称)との交流を楽しんでいました。

そんな私ですが、この”生誕祭イベント”の告知が出た時は正直行くか行くまいかは、かーなーりー悩みました。
というのもオタク活動歴は長い方ではありますが、実はこういった所謂「接近イベント」というものは避けて通ってきた節があるからです。
なぜ避けてきたのか?
それは私が、

「推しに認知されたくない、オタクは推しを静かに見守る、壁や床であれ」

という信条を持ったオタクであるからです。
あと単純に緊張しいなので、推しを前にしてまともな人間語を話せる自信がない、というのもあります。要するに単なるコミュ障

なのでリリイベなどの小規模イベントは未だに行ったことがありません。
それなのに何故今回、行く気になったのか?というと

①声優イベントではない
②みなみんファミリーの皆さんと交流を持ちたい
③新しい世界を覗いてみたい

というのがおもな理由です。
①がどういうことかと言いますと、単純に客層の違いです。声優さんの接近イベント等だと年齢層が若く、なんというか私が苦手とする”オタク特有の空気感”みたいなものがあるイメージがあり…それも接近イベントに参加してこなかった理由でもあるのです。
しかし皆美さんは声優ではなく俳優なので、そういった客層とはまた全然違うように見受けられます。年齢層が高く、落ち着いた印象の方が多かったため、自分のようなコミュ障オタクが参加しても大丈夫なのではないかという安心感がありました。

②は上記で述べたことと少し重複してしまうのですが、みなみんファミリーの方々は落ち着いていてユーモア溢れる大人の方が多いこと、そしてTwitter(X)上ではみなみんファミリーの方をほぼフォローしておらずファンクラブ内の交流のみだったため、単純にもっと交流を深めたい!という気持ちが大きかったです。

③はそのまま、”人生初の接近イベント”という世界にちょっとした好奇心が沸いたためです。

そんなこんなで、私は意を決して
人生で初めての接近イベントデビューを果たすのでした。

《イベント当日》

開催場所は、麻布十番にあるオシャレなイタリアン料理店でした。
余談ですが、この頃「麻布十番」という街に関しての話題がよくTVで流れており、一緒に住んでいる妹と「麻布十番って行ったことないけど名前が何か都会感あるよね」等という話をよくしていた時期であり、九州の片田舎出身である私には一生ご縁が無い土地だと思っていました。
開催場所がその「麻布十番」ということを知った時、あまりにもタイムリーだったので勝手に運命を感じてしまいました。まさかこんなに早く”オシャンな都会の街”(あくまでもイメージ)に繰り出す日が来るとは…。

接近イベントはおろか、生誕祭イベントという催しも勿論初体験だったので、何かを準備した方がいいのか、何も分からなかったためとりあえずネクタイだけしてちょっとだけ正装っぽくして行きました。(何故か)
いや正装といってもそれらしいアイテムはネクタイだけで下は緑のカーディガンなんだけど…。(涼から知ったので涼カラーということで緑)

めちゃくちゃ普通に住宅街のような一角にお店があって素通りしそうになりました。

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中に入ると、「こんにちはー」と女性と小学生くらいの女の子が受付で出迎えをしてくださいました。
その瞬間に私はピンときました。
この優しくふんわりした雰囲気の女性は佃井皆美さんのお母様であり女の子は佃井皆美さんの姪っ子さんだということに。

というのも以前ファンクラブで皆美さんが、「生誕祭イベントに向けて家族会議をしてます!」と投稿していたのを思い出したからです。
皆美さんは現在事務所所属ではなくフリーランスなため、このイベントは全て「本物の佃井ファミリー」によって段取られているのだ、ということをこの瞬間にすぐに察知できました。

姪っ子さんは来た人の名簿の紙を見て蛍光ペンで線を引いて一生懸命お手伝いしてました。
うーん、かわいい。

テーブルに名前の書いた紙が置いてあるのでそこに座ってください、というお母様の案内を受けて階段を降りると、既に皆さんほぼ揃って着席されていました。
1テーブルに6名ほどに分かれていて、ざっと40人程の本当に小規模な感じ。
ちょっと緊張しながら振り分けられたCテーブルに向かうと、テーブルの上には
思いっきり本名フルネームの書いたしおりが置いてありました。

こういうオタ活で本名を晒すということに慣れていないオタクは、
「うおおおい!個人情報!!」
と咄嗟にしおりを裏返してしまいました。や、誰もお前の本名なんか興味ないから。

開始5分前くらいに着いたので、周りの皆さんと談笑するほど精神を落ち着かせる間もなく、イベントが始まりました。

《イベント本編》

まずは男性の司会者の方からご挨拶。
お顔が…皆美さんに似てらっしゃる。
そう、この方は佃井皆美ファミリーの社長ことお父様!
皆美さんの足が長いのはお父様譲りだったのか…と思うほどスタイルがよくカッコイイお父様。お話も面白くて素敵です。
そしてもう一人のMCとして女性が紹介されました。
えっ、佃井皆美さんがもう一人!?
と思うくらいそっくりなそのお方は、皆美さんのお姉様。
本当に瓜二つでした。
髪が明るい皆美さんって感じでしたが、皆美さんよりしっかりしてそう(失礼)な雰囲気のある素敵なお姉様でした。

まさかここまでガチの佃井ファミリーが総出で運営するとは思いませんでした。

そしていよいよ皆美さんの登場!
ナマケモノの着ぐるみパジャマを着て登場した皆美さん。
待って、その恰好は予想外。笑
てかその着ぐるみパジャマ、Am○zonで見たことあるぞ?笑
(※佃井皆美さんはナマケモノが大好きです)

主役が登場してまずはウェルカムドリンクで乾杯!
ブドウ味みたいなジュースで美味しかったです。(こなみ)

★今年の思い出振り返りコーナー

お食事をしつつ、皆美さんの今年一年の思い出をスライドで写真を映しながら振り返っていくコーナー。
出演した舞台のことはもちろん、旅行に行った時のお話などをたくさん話してくれました。
喋りすぎて後半巻きが入ってスライドが高速になっていったのは笑いました(笑)

★あだ名命名コーナー

毎年恒例らしい(?)、ファンに皆美さんがあだ名を付けていくコーナー。(そのまんま)
参加者はベテラン勢の方が多いらしく、既にもうあだ名を貰ってる人が殆どでした。
でもこの機にあだ名を変えて欲しい!という希望者の方にも新しくあだ名を付けて、その後にまだあだ名を付けていない人の名前を付けていく、という流れでした。

当然私は初参加なので、付けられていません。
ドキドキしながら順番を待ち、ついに私の元に皆美さんが!

オタク特有の勘違いなどではなく、推しと正真正銘目と目が合う瞬間──。

皆美さん「初めまして…ですよね?」
私「は、はい…(コミュ障)」
皆美さん「え、何かどこかでお会いしたことありません?」
私「え、いや…初めてなので無い、かと…」
皆美さん「そっかぁ…もしかして前世かなぁ!?お名前は?」
私「あ…ニケです」
皆美さん「あーニケさん!来てくれて嬉しいですー!ずっとあだ名付けたいって思ってました!」
私「(スゥ…既に認知されてる…)(え、ずっと付けたいと思ってくれてたんだ…)」

目の前で推しキャストが自分に向かって話してくれてるという事実に、
心の中は一瞬にして大混乱。

皆美さん「実はもう付けたいあだ名考えてきました!”ニケるん”!」
私「…えっ?」(…えっ?)

心の声がつい出てしまいました。

皆美さん「あ、ほら藤田ニコるん的な感じで!」

…と、言われましても。

頭の中がショートを起こしている私には、何も理解できず。
とりあえず、しっくりは来ていないことは間違いなかったので

私「…もう一声!」


何言ってんだこのオタク。
何か口が勝手に滑ってました。生意気言ってすみません。

皆美さん「え!えー…じゃあ…”ニッケん”?」

私「”ニケるん”で!(即答)」
皆美さん「うわぁ、弄ばれてますね~これ私(笑)」

生意気言ってほんとすみません!!!
そんなつもりじゃなかったんです!!!

頭はバグってるのに心が勝手に笑いを求めて、何かネタっぽいやり取りしてしまいました。ちょっと関西の血が疼きましたね。すみません。関西出身ではないのですが。

付けたあだ名はその場で皆美さんが名札に書いて渡してくれます。
その名札を首から下げることで、他の参加者がどなたなのかも視覚的に分かりやすくなりました。これは良いシステム。
これでめでたく私もみなみんファミリーの仲間入りを果たしました。
みなみんファミリー・ニケるんの爆誕です。

その他、携帯2ショットが撮れるコーナーがあり、本来は自撮りで2ショットを撮るシステムだったようなのですが、テンパっている私はあろうことかお父様にスマホを「お願いします」と手渡して撮っていただきました。
すみません、システム知らなかったんです…!本当に失礼致しました…。

2ショット写真、家宝にします。

★佃井画伯ビンゴ大会

これはどういうことかというと、佃井画伯が描いたイラストを元にビンゴをするというものです。

【ルール】
・リーチのリーチになった人は右手をいいね!みたいな手にして挙げる
・リーチになった人は両手をいいね!の手にして挙げる
・ビンゴになったら大きな声で「ビンゴ!」と言う



【景品】
ビンゴになった人には皆美さんの私物をプレゼント!

佃井画伯のビンゴ早見表

 

こんな感じでイラストがあ行~わ行まで50音の頭文字から始まる物のイラストが描いてありました。
「これは一体何?」とか分からないものもあり、近くの人達と一緒に考えたりできてだいぶ緊張が解れたので、かなりいい企画でした。
(ちなみに難問の「ぬ」の正解は「抜け毛」だそうです。笑)

そしてここでも事件が。

私が誰よりも先にリーチになったのですが、皆美さんに
「ちなみにあと何でビンゴになりますか?」
と聞かれ、残るはレモンだったのでそう答えました。
「じゃあレモン絶対引くね!」
と言ってくれたのですが、待てど暮らせどレモンはなかなか来ず…。
私が真剣に皆美さんの方を見つめていると、お姉様が
「レモン来い、って圧が来てますよ(笑)」
と弄ってくれたりもしました。

その内リーチになる人も増え、ビンゴも出始めました。
私も順調にリーチを増やしていき、4リーチになりましたが、
最後までビンゴすることなく無情にも景品は終了してしまいました。

問題のレモン(左上)。

 

コーナーが終わり、皆美さんがバースデーケーキを取り分けている間に(何故か主役が取り分ける)、1テーブルごとに代表で1人感想を聞こうということで、皆美さんのお姉さんが各テーブルを回って行きました。
そして私たちのテーブルに来た時、お姉様とバッチリと目が合ってしまいました。

お姉様「あ!さっきは全然レモン来なくて残念でしたけど…いかがでしたか?」
とマイクを向けられた私。あっ、お姉様も美人で緊張しちゃう。

私「そうですね…今日は初めてこういうイベントに参加させて頂いたんですけど、アットホームな感じで皆さん優しくてすごく楽しい時間を過ごせました!…ですが、私はちょっと…あのー、これからレモンのことが嫌いになりそうです(笑)」
お姉様「あらら~(笑)」

会場ややウケでした。
恥ずかしいな、コイツ!!

ちなみに景品で面白かったもの。

伊勢神宮で買った「お清めスプレー」】

皆美さん「これ私半分くらい使ってるんですけど~(笑)」

会場「え、そんなことある!?(笑)」
と爆笑してました。
使いかけって(笑)いや、確かに私物ではあるけども。

【途中まで完成させたやりかけのジグソーパズル】

皆美さん「これ途中までやったんですけど…あの、是非最後まで完成させてください」

会場「今度はやりかけって(笑)」
何ですかその、”使用済み(?)シリーズ”。斬新すぎません?

【チェンステで京都行った時にはるちゃんに選んでもらったユニクロの緑のパーカー】

「え、それあげちゃうの!?」

と同じテーブルにいた女性の方と嘆いてました。
いや選んでもらっただけで買ったのは皆美さんなんだけど…私の心の中のすずまひオタク魂が残念がってました。

《お見送り》

帰りは入り口付近で皆美さんがお見送りしてくれました。
何故か私の後には誰もおらず、スタッフさんなどもいなかったので完全に皆美さんと二人きりの空間になってしまい、ド緊張で何を話したかもう覚えてません。

私「大運動会、走ってくるんですよね!」
皆美さん「走っていきますよ!」
私「会場で待ってます!頑張ってください!(笑)」

って話したのは覚えてる。
あと握手してもらいました。暖かい手だった…。
色紙とか持って行けばよかったな…。

そんな感じで私の初接近イベントは幕を閉じたのでした。

《後日談》

生誕祭イベントが終わってから、皆美さんのTwitter(X)にコメントしたらリプライを返してもらえて嬉しかったのですが、更に嬉しいことが。

生誕祭イベントの翌日に、ファンクラブで皆美さんからの投稿があったのですが、
「レモンの木を見つけたので思わず思い出して撮りました(笑)」
というニュアンスの内容で、更にレモンの木の写真が載せられていました。

ビンゴは当たらなかったけど、皆美さんの記憶に残るネタになったのならこんなに嬉しいことはないと思ったオタクなのでした。(レモンの写真は記念にロック画面に設定しました)

ついに推しに認知されてしまったオタクですが、思いの外コミュ障は発揮されず、何とか正常な人間の形くらいは保てていたのではないかなと思いました。及第点です。

そして何よりファンの皆さんがすごくあったかくて、本物の佃井ファミリーの皆さんも素敵な方ばかりで、アットホームなイベントにとても癒されました。
このくらいの距離感なら、少しは推しと同じ世界に生きても悪くないのかなと思えたイベントでした。

そして佃井皆美さんは舞台で観ると、あんなに大きく感じるのに、いざ隣に立ってみると自分とあまり身長も変わらなくて、「本当に同じ次元に存在してたんだ…」と実感しました。
オーラがあんなに大きく魅せているんでしょうかね…同じ人間なんだってことが未だに信じられません。

序盤は緊張していて近くの席の人達とあまり話せなかったので、
次参加する時は、もっとファンの皆さんと交流したい!
その日までコミュ力鍛えます。

そんなレアな生誕祭イベントでした。
皆美さん、佃井家の皆さん、そしてみなみんファミリーの皆さん、
楽しい時間をありがとうございました!

生誕祭で頂いた物と購入したアクスタ。